12月2号

  今年も残すところ2週間ほどとなってまいりました、皆さんのこの一年はいかがだったでしょうか? 私は、昨年末で43年間やってきた洋らんの仕事を終えハウスも60年住んだ家も綺麗に無くなり大きく人生の変わった年でした。しかも4月から区長という役目も頂き分けもわからず過ぎてしまいました。

ところでVol.1にも書かせていただきましたが私は障害のある息子と二人暮らしをしています、大草の中にも障害を持った方、お子さんが障害を持っている方がおみえです。自分の子供が障害者になり、今でこそそういう方にも目を向けられるようになりましたが、若い頃はそういう方たちから遠ざかって歩いていたちっぽけな人間です。息子が小学校の頃は、押されて転んだ足を引っかけられて転んだと言っていたことがよくありましたが、今は学校でも健常者、障害のある子が一緒に過ごす時間も多くなり偏見も少なくなってきたことと思います。中学からは養護学校へ通い私も何度も学校見学に行き、素直で自分の思った事を表現あるいは表情に出し本当に素直に生きていて、そこにいるだけで自分の心も洗われるような場所でした。皆さんの周りにも障害を持った方がお見えでしたら近くに行ってあげられるようになれば、皆さんもこの地域も明るい住みやすい所になるのではないでしょうか。

話は私のことに戻りますが、息子が健常者だったら今頃は独立して私はひとり暮らしだったことでしょう、若い頃は一匹狼で平気だと思っていましたが実際には、息子が私を頼りにしてくれて私も息子がいることで規則正しい生活が送れ、友のように仲良くいられ私も元気でいられるのは息子が障害者だったからだとよく思います、お陰で私はいい人生を送らせてもらっています。ただ心配なのは私がいなくなった後ひとりで生きていけるのだろうか?包丁で指先を切り落としそうになってから包丁も持たなくなり料理も出来ない、どうやって食べていくのか?叶わぬ夢でしょうが、息子を看取るまで生きていられたらどんなに安心か。障害を持つ子のお父さんお母さん皆同じ気持ちじゃないでしょうか。

幸いにもうちの子は誰でも知っている会社で契約社員ではありますがフルタイムで仕事しています、歩いている姿を見ても障害者だと気づかないかもしれません。が、世の中にはハンディーを背負い頑張っている方が大勢います、温かく声をかけてなどとは言いませんし、私もそんなには出来ませんが、せめて目を背けず温かい目でみてあげたい、あげて頂けたらと思います。

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